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更新日:2023年11月21日

港区の情緒固定学級の児童評価方法等の情報公開のご提案

内容

以下内容で情緒固定学級開始が遅れている理由について、教育委員会教育指導担当課長から私へ説明がありました。問題点や改善のご提案をします。
1. 会議の背景
情緒の固定学級の開始についての議論が行われました。
2. 問題点
情緒固定学級の対象となる生徒を選定評価するにあたり、評価に関する情報を公開しないと決められていることが明らかとなりました。就学前相談の学務課が行う知能テスト結果や評価方法は公開されていますが、情緒固定学級に入るための評価方法や結果については公表されていません。情緒の子を持つ保護者として、評価方法や評価実務が存在している存在の有無が確認できず、公平性や客観性が担保できず、5年待っていても実際に固定学級開始を行うか甚だ疑問です。今までの経緯や詳細が分かりません。業務を早く行う管理や監督や、区民への詳細説明がされていません。
3. 改善案
●評価の方法・評価実務履歴・評価結果などに関する詳細情報を、少なくとも、自身の子供の保護者に対して、行政が行ったことを公開が必要だと思います。
●子供の小学校在籍は6年のため、行政担当者の素早い業務が必要であり、行政業務の効率化、期限の設定、管理監督強化等をお願いいたします。
●行政担当者が上司へ、改善の提案を認める風通しの良い環境作りをお願いいたします。提案内容の良し悪しを、担当者の人事評価の良し悪しに結びつけないようお願いいたします。上司へ提案できていること自体を評価すると、部下は提案しやすいです。一般的に部下は上司の指示のみに従い上司から評価され、窓口担当者から区民の声を反映した提案が上司へ上がらず、区政と区民の現状との乖離が生まれます。
4. まとめ
これにより、公平性や客観性を担保し、保護者からの業務改善提案や行政担当者自身で改善ができると思います。教育環境の透明化を図ることで、保護者と学校との間の信頼関係を深化させることが期待できます。

区の対応・考え方

まず、自閉症・情緒障害特別支援学級入級のための評価方法の公表についてです。
教育委員会では、これまでの就学相談や特別支援教室判定委員会での支援の検討内容を踏まえ、小学校自閉症・情緒障害学級の設置について検討をしてまいりました。
また、文部科学省では、自閉症・情緒障害特別支援学級による指導の対象となる程度を以下のとおり示しております。

一 自閉症又はそれに類するもので、他人との意思疎通及び対人関係の形成が困難である程度のもの
二 主として心理的な要因による選択性かん黙等があるもので、社会生活への適応が困難である程度のもの

港区においても原則として、この文部科学省の基準を基に判断をすることになりますが、お子さんの障害特性は一人ひとり異なるため、自閉症・情緒障害特別支援学級を含めた就学先の決定にあたっては、お子さんの障害の程度だけでなく、発達の状態等を踏まえ、就学支援委員会において特別支援学校や特別支援学級の教員、医師など多角的な視点からお子さんにとって最もふさわしい教育内容や支援について、総合的に審議し、就学先を決定しております。
この決定方法は、港区に小学校自閉症・情緒障害特別支援学級を設置し、その入級について判断する場合においても同様となります。
このように、自閉症・情緒障害特別支援学級の入級にあたっては、お子さんにとってよりよい支援につなげるために、あえて画一的な基準を明確にするのではなく、お子さんの特性を踏まえ総合的に判断を行い、個別に丁寧に説明しております。
今後は、校長、副校長はもとより特別支援教育担当者に対して、お子さんに必要な支援を広く行うことができるよう特別支援教室判定委員会等の機会を捉え、情報を共有するとともに、改めて、小学校自閉症・情緒障害特別支援学級の対象となり得るかどうかについても確認し、保護者の方にも情報提供してまいります。

次に、お子さんの評価に関する保護者への情報公開についてです。
就学相談においては、自閉症・情緒障害特別支援学級への入級に限らず、教育委員会が判断する就学先について、在籍校園での行動観察や保護者から聴き取ったお子さんの様子、就学支援委員会で話し合われた専門家の意見なども踏まえ、就学相談の際に保護者の方に個別に説明しております。
小学校自閉症・情緒障害特別支援学級については、対象児童がいても、その学年構成にばらつきがあったり、対象児童が少ないなど安定的な運用ができないため、これまで設置には至っておりませんが、今年度11月に開催予定の「港区における障害児支援のあり方検討会」において議論する予定です。

最後に、行政担当者が上司へ改善の提案を認める風通しの良い環境作りについてです。
港区人材育成方針では、めざす職員像として、「区民とともに、港区の魅力を育む職員」、「自ら考え、挑戦する職員」、「成長し続けるプロフェッショナルな職員」、「チーム一丸となって、区民のために頑張る職員」の四つの職員像を掲げております。
教育委員会においても、この四つのめざす職員像を実践し、職層に限らず、お互いに意見を出すことのできる職場環境作りを推進しております。

担当課

学校教育部教育人事企画課特別支援教育担当

ご意見をいただいた時期

令和5年9月

関連分野

子ども・家庭・教育-学校・幼稚園・教育-小・中学校

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