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地域福祉と住民参加の第2回目の講義として、コミュニティリーダーとしての視点を獲得してもらうことを目的に、私が実施した諸調査から見える地域の実態を講義した。特に港区での1995年、2004年、2011年に実施した3回のひとり暮らし高齢者調査の結果を紹介した。2011年調査を見ると、経済的問題については「100万円未満」の者が18.2%、「150万円未満」の者の合計が37.0%、「200万円未満」の者の合計が56.3%となる(無回答を除く)。また、緊急時の支援者がいない者が16.7%、正月三が日をひとりで過ごした者が33.4%、近所づきあいがあまりない者が37.8%となっている。
講義のなかで特に強調したことは、制度を利用しておらず、孤立し、控えめにひっそり暮らす高齢者の存在である。そうした人々が区内にも多く住んでおり、住民としてのその人びとへのアプローチが必要で、そこに地域福祉活動の意義がある。しかし、住民活動には限界もあり、他方、行政の役割も考えなければならない。そのためには制度の学習を始め幅広い学びが必要であるこということを強調した。
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