マーケティング：「らしさ」の呪縛が新たな挑戦を阻む

11月30日（水曜）1時限：大竹光寿

本講義では、経営におけるマーケティングについて、3つの視点から説明を行った。1つめは、マーケティングの実務および学問の歴史的背景である。2つめは、日米のマーケティングの成功事例の紹介である。特に日本の事例については、受講生の世代においてなじみの深い企業に焦点を合わせた。3つめは、マーケティングの難しさである。強いブランドを構築している企業ほど、ブランドらしさにとらわれすぎるあまり、新しいチャレンジが阻まれてしまうという企業の課題（組織の硬直化）を取り上げた。ブランドの原点に立ち戻る作業を通じて、らしさの維持と新たなチャレンジが両立できる可能性を論じ、受講生と質疑応答を通じて、マーケティングの本質について理解を深めていった。