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更新日:2023年2月2日

横浜寿町という街―施設見学に代えて―

12月3日(土曜):清水浩一(名誉教授)・梅田達也(ことぶき介護)

現地施設見学を断念したので代替措置として現地支援団体の梅田達也氏(特定非営利活動法人「ことぶき介護」管理者)を大学にお招きし、具体的な現状報告をお願いした。

まずは私から寿町の概要を現地の写真を駆使しながら紹介した。横浜寿町はかつての日雇い労働者向けの簡易宿泊所が連なる街である。東京の山谷、大阪の西成と並んで日本三大寄せ場の一つである。かつては若い現役日雇い労働者で賑わう活気ある街であったが、現代では単身高齢男性が多く住む福祉の街に変化した。それ故、介護保険の介護事業所をはじめ、様々な支援団体が活動している。街には女性ホームヘルパーなどの声も聞こえ、別の意味での活気にあふれている。

梅田氏からは、梅田氏が接した実際の生々しい事例をいくつか紹介された。ホームレス状態から生活保護へつながったケース、病気入院の後、病院CWが奔走して寿町にたどり着いたケース、刑務所を出所後、簡易宿泊所の利用に至ったケース等々、様々な人間模様が紹介される。そうした人々に対して介護者として接してきた梅田氏の経験から、一般の介護事業とは異なる寿町独特の支援の実情も紹介された。そして最後に梅田氏は、寿町の住民が「わがままに生きる」自己決定権を尊重する支援が肝要であることが支援=福祉の深みかも知れないと付け加えていた。それがとても印象的であった(文責 清水)。

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