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コロナ感染が始まり3年、未だに収まらない中での感染防止を徹底しておこなった講義でした。
世界の中で他に類を見ない長寿国日本。同時にそれは人類が今まで経験したことのない高齢化社会の出現を意味しています。
若者人口に対し高齢者の占める割合が高い大変な時代にはなりました。年齢を重ねても「自分のことは自分で」充実した生活を望むためには、心身が健康でなければなりません。今回の講義はそのような時代背景を意識し、「心とからだの元気づくり」をキーワードに講義をおこないました。
長寿だった私の祖父母を例に、100歳を超えた人の生活態度、ライフスタイルはどうだったのか?その日常生活は自分のペースを保ち、かつ出来るだけ規則正しく、適度な歩行や日常生活での体を動かす環境が生活の中にあったこと。そして孫や曾孫を面倒みるという使命感もまた併せ持っていた・・。
小職が経験した他愛のないエピソードから入り、講義を通して伝えたかった事はいくつかありました。今回の講義の冒頭ではアンデシュ・ハンセンの『最強脳』を引用して現代人は太古の人類の脳の機能を持ちつつ生活している。すなわち狩猟採集民としての「サバンナ脳」について少々話をしました。
高齢者の筋力については、80歳代の高齢者において脚筋力パワーは歩行速度や階段登りといった日常生活行動の能力と高い相関があること。同時にトレーニング効果は高齢になっても得られること。また加齢に伴う筋力の変化は25歳から30歳ころをピークに減少を始め、60歳ころから急激に低下すること、特に筋力低下は上肢よりも下肢の筋において顕著であること。そして転倒防止、寝たきり予防のため脚を持ち上げるときに使われる腸腰筋などインナーマッスルを意識してトレーニングすることの重要性などをお話ししました。受講生のみなさまには最後まで熱心に受講していただきました。
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