社会福祉協議会の歴史と住民主体の福祉のまちづくり
1月11日(水曜)1.2時限:河合克義・種石進
1.社会福祉協議会とは-その歴史と性格-
社会福祉協議会は、地域福祉の専門的中核機関として重要な役割を持っている。この機関の歴史的展開を、イギリスの慈善組織協会とソーシャル・セツルメント運動、それらのアメリカでの発展を述べ、さらに我が国の社会福祉協議会の誕生の経過、その後の歩みを押さえることにより、社会福祉協議会の基本的性格、使命を理解することを、まず目的とした。そして港区での地域活動展開の際にも社会福祉協議会が重要な役割を持っていることを理解してもらうことを目指した。
2.住む人みんなで創る福祉のまち-もっとよく知ろう社会福祉協議会の活動-
- ねらい
社会福祉協議会の推進している小地域福祉活動を知り、住民が主体的に参画する福祉活動の楽しさや意義を学ぶ。
- 内容
1)理想的な福祉社会の条件とは、「様々な福祉制度・サービスが整っていること」「住みなれた地域社会で生き生きと暮らせるための施設があること」「住民が気兼ねなく援助やサービスを受けやすい福祉的な風土が地域に築かれていること。」の三つが挙げられる。
2)「福祉的な風土」とは、小地域福祉活動を通して築かれるものではないか。
3)小地域福祉活動を住民が主体的に進めていくための組織として「地区社会福祉協議会」というものがある。
4)地区社会福祉協議会は「ノーマライゼーションのまちづくり」「地域の福祉力の育成」「コミュニティケアシステムの構築」等を目指している。
5)地区社会福祉協議会には、概ね小学校区のエリアに存在する各種住民団体やボランティア・NPO団体、学校・施設の代表者が役員になって組織され、内部に企画委員会という企画や運営を専門に行う組織をもっている。
6)地区社会福祉協議会は子どもからお年寄りまで、健常者、障害者の別なく多岐にわたる事業を展開している。
7)小地域福祉活動へみなさんが関わる時に必要な視点がある。それは「福祉的なものの見方・考え方」と言えるものである。ものごとは、表面的なところで見るのではなく、その内面にある当事者の思いを理解し、共感する心を育てていくことである。
8)港区のみなさんも、自分達の地域の課題に対して、出来ることから、じっくり取り組んで欲しい。期待しています。