パラスポーツのなんだろな　東京2020パラリンピック競技大会に向かって（3）

ボッチャ

「ボッチャ」は、重度の脳性麻痺や四肢機能障害の人でも楽しめるように考案された、ヨーロッパ発祥のスポーツです。ルールは、とても簡単です。12.5メートル×6メートルのコート内に置かれた白いジャックボール（目標球）を目掛けて、青または赤のボールを6球ずつ転がし、どれだけ目標球に近づけるかを競います。正確なコントロールが求められ、他のボールに当てて有利なポジションを保つために、対戦相手とのハイレベルな駆け引きが繰り広げられます。

国際大会では、障害の種類や程度によって主に4つのクラスが設けられ、個人戦（1人）、ペア戦（2人）、チーム戦（3人）でメダルを争います。各クラスでボールを転がす際の規定があり、投げる、蹴る、またはアシスタントのサポートを受けながら、ランプと呼ばれる滑り台のような投球補助具を使用するケースがあります。

ボッチャは、東京2020パラリンピック競技大会で日本人選手のメダル獲得が期待されている種目です。前回2016年のリオデジャネイロ大会では団体戦で初めて銀メダルを手にしました。銀メダリストの杉村英孝さん、広瀬隆喜さんの両選手を軸に若手選手も成長しており、東京大会での活躍が期待されています。

平成30年5月25日〜27日には港区スポーツセンターでボッチャ日本代表チーム「火ノ玉JAPAN」の強化合宿が行われました。8月8日（水曜日）には同会場で、全国8ブロックの全24チームが参加して「第3回全国ボッチャ選抜甲子園」が開催されます。この機会にぜひ、ボッチャの魅力を体感してみてください。