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更新日:2022年7月15日

パラスポーツのなんだろな 東京2020パラリンピック競技大会に向かって(22)

陸上競技(4)ロード(マラソン)

パラ陸上競技(以下パラ陸上)のロード競技は、マラソンです。東京2020大会ではフルマラソンが正式種目です。9月6日の大会最終日に、視覚障害(T12)男女、腕の切断・機能障害(T46)男子、切断・機能障害で車いす使用(T54)男女の計5種目が予定されています。

オリンピックスタジアムがスタート兼フィニッシュ地点で、区立芝公園前の日比谷通りを折り返すコースです。視覚障害者のマラソンでは、重度の弱視と全盲の選手は伴走者(ガイドランナー)とペアで競技を行います。ガイドランナーが選手を引っ張ったり、先にフィニッシュしたりすると失格になります。息の合ったガイドランナーとの洗練された走りは、日頃のトレーニングの集大成といえるものです。

車いすマラソンの様子(写真)
撮影:日本パラ陸上競技連盟
車いすマラソンの様子

T54の車いすのマラソンも、パラ陸上の見どころのひとつです。三輪の競技用車いす(レーサー)は、下り坂では時速50キロメートルものスピードが出ます。前傾姿勢で車いすを操作する選手は、技術とパワーに加え、転倒の恐怖に打ち勝つ強い精神力が求められます。機動力は車輪に付いているハンドリムを回す腕の力のみ。ギアもありません。「ハンドリムを漕ぐためのグローブは、選手が自分自身に合わせて手作りをします」と一般社団法人 日本パラ陸上競技連盟東京事務局の永尾由美さん。「レーサーの性能も大切ですが、それだけで勝てるものではありません。レーサーと、座るポジショニング、力を的確に車輪に伝えるグローブの完成度。この3つがきちんとマッチングしないとスピードに結びつかないのです」。車いすマラソンは開発力のある国が有利と思われがちですが、たゆまぬ努力でレーサーとポジショニングおよびグローブとのマッチングを追求し、パワーを最大に生かした選手こそがメダルに近づける、というのが醍醐味なのです。

4回にわたり、パラ陸上の各競技について紹介しました。パラ陸上は、日本が過去にいくつものメダルを獲得した実績があります。東京2020大会でもぜひ沿道で応援しましょう。

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