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更新日:2021年11月11日

東京2020パラリンピック競技大会に向かって(31)

クロスカントリースキー

クロスカントリースキーは、森林や雪原のコースをスキーで滑走しタイムを競う競技で、対象となる障害は肢体不自由と視覚障害です。

第1回冬季パラリンピック競技大会からの正式競技ですが、近年、ルールや種目にさまざまな変更が加えられ、「見せる面白さ」へのシフトチェンジが図られています。例えば距離。従来「雪原のマラソン」と呼ばれ長距離走のイメージがありましたが、今は数十キロメートルの「長距離」、5キロメートルから10キロメートルの「中距離」に加え、約1キロメートルの「スプリント」という短距離種目があります。中・長距離が1回のレースでタイムを競うのに対し、スプリントは予選、準決勝、決勝という勝ち抜き戦です。これによって、より多くの観客が多くのレースを観戦できるようになりました。また走法も、二本のスキーを平行に滑らせて進む「クラシカル走法」に加えて、スケーティング技術等を自由に使える「フリー走法」が設定されています。こうして、「10キロメートルフリー」「スプリントクラシカル」のように、距離と走法の組み合わせによる種目が飛躍的に多彩になりました。特定非営利活動法人 日本障害者スキー連盟理事の渡辺孝次(わたなべこうじ)さん(ノルディック委員会委員長)は、こうした変化を「クロスカントリースキーの面白さを皆さんに知ってもらうための工夫」と話します。

さまざまな障害の選手でメンバーを組む「リレー」も最近追加された種目です。「どういう選手がいて、どんな作戦を組み立てるか。その工夫で勝敗が左右される面白さがあります。日本にとって、これもメダルを狙える種目です」と渡辺さん。ベテランから若手まで選手層の厚い日本チームに注目です。

パラスポーツのクロスカントリースキーとバイアスロンは、パラリンピックでは独立した別競技ですが、大きくはノルディックスキーと総称されます。次回は、バイアスロンをご紹介します。


シットスキーで滑走する選手


ストック1本で、バランスを取って進みます

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