現在のページ:トップページ > 区政情報 > 各種広報媒体・報道資料 > 広報紙 > 広報みなと > 「広報みなとコラム」バックナンバー > パラスポーツのなんだろな > パラスポーツのなんだろな 東京2020パラリンピック競技大会に向かって(23)

ここから本文です。

更新日:2022年7月15日

パラスポーツのなんだろな 東京2020パラリンピック競技大会に向かって(23)

パラカヌー

パラリンピックのパラカヌーは、1人乗りの競技艇をこぎ、200メートルの直線コースで着順を争う水上のスプリント競技です。リオデジャネイロ2016大会からカヤックが正式種目となり、東京2020大会では新たにヴァーという種目が加わります。

後ろ向きにオールをこぐボートと違い、カヌーは前を向いて、水かき(ブレード)がついたパドルでこぎます。カヤックは長さ約5メートル、幅約50センチメートルの細長い紡錘(ぼうすい)形の艇に乗り、両端にブレードがついたパドルを使います。ヴァーは本体の片側に浮力体がついた長さ約7メートルの艇に乗り、片方だけにブレードのついたパドルを使います。

体幹、腰、下半身に障害のある選手が対象で、障害の重さによってL1、L2、L3のクラスに分かれます。レースはクラス別に行われ、種目の頭文字であるK(カヤック)、V(ヴァー)がついて、KL1、VL2といった表記になります。数字が小さいほど障害が重く、クラスによって座るシートの形も違います。例えば下肢のみの障害のL3は浅いシートですが、体幹を使えないL1の選手は背もたれのあるシートに体を固定します。それだけシートは重要で、選手は障害や体形に合わせてシートを自作します。「こうした工夫で、選手は健常者と同様のパフォーマンスが発揮できます。カヌーに乗れば、水の上は究極のバリアフリーなのです」と一般社団法人 日本障害者カヌー協会会長の吉田義朗(よしだよしろう)さんは魅力を語ります。

スピード感もパラカヌーの大きな魅力です。「パラカヌーは『水上のF1』といわれるほどで、1回の勝負は早いもので40秒ほどで決まります」と、同協会事務局長の上岡央子(うえおかひさこ)さんは言います。

イギリスをはじめ強豪国がひしめく中で、日本選手としては、リオデジャネイロ2016大会で8位入賞した瀬立(せりゅう)モニカ選手(KL1)の東京2020大会出場が内定し、他に若い選手も育っています。

水上のスプリント競技、パラカヌーの迫力を、ぜひみんなで体感し楽しみましょう。

カヤックをこぐ髙木選手の写真
X-1撮影 KL1髙木裕太選手
カヤックをこぐ髙木選手

VL2加藤隆典選手の写真
X-1撮影 VL2加藤隆典選手
ヴァーでは本体の片側に浮力体がつきます

検索ボックスの画像(パラカヌー)

写真提供:一般社団法人 日本障害者カヌー協会

よくある質問

「よくある質問コンテンツ」をご活用ください。

よくある質問入り口

お問い合わせ

所属課室:企画経営部区長室広報係

電話番号:03-3578-2036

ファックス番号:03-3578-2034