現在のページ:トップページ > 区政情報 > 各種広報媒体・報道資料 > 広報紙 > 広報みなと > 「広報みなとコラム」バックナンバー > パラスポーツのなんだろな > パラスポーツのなんだろな 東京2020パラリンピック競技大会に向かって(25)

ここから本文です。

更新日:2022年7月15日

パラスポーツのなんだろな 東京2020パラリンピック競技大会に向かって(25)

パラ卓球

パラ卓球は幅広い障害が対象で、パラリンピックでは1960年の第1回ローマ大会から実施されている競技です。

障害によるクラス分けは、車いすがクラス1から5、立位の肢体不自由がクラス6から10と各5段階で、重度であるほど数字が小さくなります。障害が競技に与える影響の度合いでクラス分けされ、同クラスでも違う障害同士(手の欠損と足の機能不全)で対戦することもあります。この他パラリンピックでは、知的障害のクラス11も含まれます。

ルールは、車いすクラスのサーブ等一部を除き一般の卓球とほぼ同じです。1セット11点先取の5セット制で、3セット先取で勝敗が決まります。卓球台のサイズ、高さも同一です。

「一番の見どころは、相手の障害を徹底的に狙い合う点です」と(一社)日本肢体不自由者卓球協会で広報を務める立石イオタ良二さんは言います。「障害は弱点です。対戦型のスポーツで相手の弱点を攻めるのは当たり前で、障害だからと遠慮はしません。それは相手に対するリスペクトでもあるのです」。左足が不自由な選手は徹底的に左側を狙われる。フットワークの利かない車いすでは、ネット際に落ちる球や左右の揺さぶりに弱い。「こういった弱点を何とかしよう、というところにチャレンジがあります」。苦手な方向への攻撃は手の素早い切り返しで応戦する。フットワークが利かないなら、相手に自由に打つ余裕を持たせない攻撃力を身に付ける。卓球本来のスピード感に加えて、それぞれの選手が鍛え上げた戦術と技術のぶつかり合いが、パラ卓球の最大の魅力なのです。

日本選手の顔ぶれは、大ベテランの別所キミヱ選手(クラス5)や世界ランキング3位(令和2年4月現在)の期待の若手岩渕幸洋選手(クラス9)等多彩です。約1年の延期となった東京2020大会に向けて皆が素早く意識を切り替え、代表への切符をめざし今後の競技会に備えています。来年の東京2020大会に向かってひた走る選手たちを、ぜひ応援しましょう。


世界ランキング23位の垣田斉明選手


世界ランキング3位の岩渕幸洋選手

よくある質問

「よくある質問コンテンツ」をご活用ください。

よくある質問入り口

お問い合わせ

所属課室:企画経営部区長室広報係

電話番号:03-3578-2036

ファックス番号:03-3578-2034