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更新日:2021年2月11日

パラスポーツのなんだろな 東京2020パラリンピック競技大会に向かって(29)

アルペンスキー(2)-種目-

アルペンスキーの種目のうち、滑降(ダウンヒル)とスーパー大回転(スーパーG) は高速系種目、大回転(ジャイアントスラローム)と回転(スラローム)は技術系種目といわれます。

ダウンヒルは、最も長く、最も標高差のある斜面を、最も速いスピードで滑る種目です。「障害の程度や斜面にもよりますが、国際大会レベルの立位の選手は時速110キロメートル以上は出ます」と、特定非営利活動法人 日本障害者スキー連盟理事の夏目堅司さん(アルペン委員会委員長)は言います。まさに「高速系」。障害のある選手が体と装具を自在にコントロールして車並みに加速していく迫力は、高速系種目ならではの見どころです。

滑空
滑降

スーパー大回転
スーパー大回転

スーパー大回転は、滑降より通過すべき旗門が多くなり、スピードに加えてターン技術が求められます。いかにスムーズに無駄な動きなく降りてくるかが勝負になるので「最短で滑り切るライン取りのうまさを見るのもマニアックな楽しみです」と夏目さん。

大回転
大回転

回転
回転

技術系の大回転、回転になると次第に距離は短く、ターン数が多くなります。選手はターン弧をできるだけ小さくしたいので、特に回転では全員がポールをなぎ倒して進みます。それだけでも迫力がありますが、ターン時に見せる超人的なバランス感覚にも観客は沸き立ちます。「例えば、座位カテゴリーの鈴木猛史選手はアウトリガー(下肢に障害のある選手の一部がストックの代わりに持つ装具)を逆手に持ち上げてポールをたたきながら回ります。これができるのは、世界でも他に一人くらいしかいません」。アウトリガーは座位では体を支えるのに欠かせない装具なので、それを持ち上げても体勢を崩さずに扱うことができる技術は、世界でも注目されています。

オリンピックの同競技と並ぶスピードと、より高度なテクニックを味わえるのが、パラアルペンスキーの魅力といえるでしょう。

次回は、障害別カテゴリーとルールについて紹介します。

パラアルペンスキー

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