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更新日:2021年11月11日

パラスポーツのなんだろな(37)

東京2020から未来へ

「パラスポーツのなんだろな」は、平成30年5月11日号に始まり、今回の37回目で最終回となります。当コラムでは、障害者スポーツの魅力や取り組みを知り、パラリンピック競技大会をより一層楽しむことができるよう、パラリンピック競技大会で採用されている夏季22競技、冬季6競技を紹介してきました。また、取材に応じ、競技の見どころや勝負の迫力を熱く話してくださった各競技団体のスタッフの皆さんのおかげで、競技の魅力を紹介することができました。

当コラムが始まってからこれまでの3年6カ月の間に、世界は大きく変わりました。

東京2020パラリンピック競技大会(令和3年8月24日から9月5日)は、開催年の1年延期、原則無観客等、前例のない方法での開催となりました。これは、新型コロナウイルス感染症の世界的まん延という未曽有の事態に開催も危ぶまれる中、正解のない難問を前に多くの人が多様な意見を出し合い、最善の道を探ってたどり着いた方法です。

コロナ禍により大会出場権を争う国際試合も軒並み中止になる等、世界中のアスリートにとっても難しい状況が続きましたが、結果的に難民選手団を含む163の国と地域から、合わせて4,400人以上という過去最多の選手が参加しました。中には、不安定な国情から出場困難とされつつも、国際パラリンピック委員会等の支援により開会式直前に来日を果たした選手もいました。身体の障害に加えて次々に直面する難問を乗り越える選手たちの不屈の情熱は、13日間22競技での熱いパフォーマンスに昇華され、どれも手に汗握る展開でテレビやオンラインで観戦していることを忘れるほどの迫力でした。

日本からは254人の選手が出場し、12競技で金13、銀15、銅23の計51個のメダルを獲得しました。メダリストはもちろんのこと、惜しくもメダルを逃した選手も、素晴らしい活躍でした。代表選手には港区在住の選手もいました。また、港区は、お台場がトライアスロン競技の会場となり、港区スポーツセンターが車いすラグビーの公式練習会場として使用される等、有形無形で深く大会に関わりました。

振り返ればあっという間に過ぎた13日間でしたが、アスリートや大会関係者、支援する人等が、それぞれの立場から問題に取り組み、力を出し合う姿に世界中から共感の声が集まった大会でした。

次のパラリンピック競技大会は北京2022です。現段階(令和3年10月)では、当コラムで紹介した6競技が正式競技として予定されています。コロナ禍でまだ先の見えない状況ですが、東京2020を経験した新たな視点で見守り、応援していきましょう。

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