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車いすテニスは、下肢に障害があり、車いすを使用する選手がプレーする競技です。障害の種類や程度、性別によって、男子・女子・クアードの3つのクラスに分かれます。種目はそれぞれ、シングルスとダブルスがあります。男子と女子は、脊髄損傷や下肢切断等の下肢に障害のある選手が出場するクラスで、クアードは下肢だけでなく上肢にも障害のある選手が出場するクラスです。
競技は1970年代にアメリカで生まれ、1992年のバルセロナ大会からパラリンピックの正式競技になりました。ルールは一般のテニスと基本的に同じで、コートの広さやネットの高さ、用具も同じです。2バウンドまでの返球が認められていて、2バウンド目はコート内外どちらで跳ねても構いません。また、クアードの選手は障害の程度によって、電動車いすの使用やラケットと手をテーピングで固定することが認められています。
ボールを打つ際に臀(でん)部を浮かす、足を使ってブレーキや方向転換することは禁止されています。パラリンピックでは、試合が3セットマッチで行われ、2セット先取した方が勝ちです。プレーの技術はもちろん、巧みな車いすの操作(チェアワーク)も欠かせません。車いすの構造上、真横に動けないため、相手の動きや返球の到達地点を予測しながら、ボールに対して回り込むように素早く回転、移動させます。
車いすテニスは、国際テニス連盟が統括しています。世界4大大会(グランドスラム)等でポイントを積み重ねた世界ランキング上位選手が、パラリンピックに集います。
コースを突き合うラリーや力強いスマッシュはもちろん、車いすテニスならではの工夫やプレースタイルを楽しみましょう。
男子シングルス
女子ダブルス
クアードシングルス
詳しくは、日本車いすテニス協会ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
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