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更新日:2021年11月11日

東京2020パラリンピック競技大会に向かって(34)

パラスノーボード

パラスノーボードは、上肢と下肢障害の選手を対象にした競技です。パラリンピックでは、2014年のソチ大会でエキシビション種目として実施され、2018年の平昌(ピョンチャン)大会で正式競技となりました。障害の種類と程度によるクラス分けは、上肢障害がSB-UL、下肢障害の重度がSBLL-1、軽度がSBLL-2です。用具はスノーボードのみで、下肢切断の選手は義足を装着して滑ります。ワールドカップは、スノーボードクロス、バンクドスラローム、ジャイアントスラロームの3種目です。2020年からは、デュアルバンクドスラロームが追加されました。これらの内、パラリンピックで行われる種目は、スノーボードクロスとバンクドスラロームです。

スノーボードクロスは、変化に富んだコースを滑ります。「ウェーブと呼ばれる波状の斜面あり、バンクという傾いたコーナーあり、ジャンプ台ありの、難易度の高いセットで総合滑走能力が試されます」と特定非営利活動法人 日本障害者スキー連盟スノーボード委員長の二星謙一(にぼしけんいち)さんは話します。絶妙なバランスで華麗に滑り、大きく飛びながら順位を競い合う姿に、観客は沸き立ちます。近年のルール変更で、これまで決勝ラウンドは2人並走だったものが、4人ずつ滑る勝ち抜き戦となりました。これにより、コース上での駆け引きや競り合い等、さらに刺激的な要素が増えました。

バンクドスラロームは、複数のバンクが作られたコースを滑走し、タイムを競う種目です。「バンクドスラロームはいかにスピードを落とさずコースを攻略するかという技術面の面白さがあります。デュアルバンクドスラロームは、並行した2つのコースを同時に2人で滑るため、そこに競い合いの面白さが加わります」と二星さん。ここにも「よりエキサイティングに」という関係者の思いが反映されています。

日本チームは、現在世界ランキング1位の小栗大地(おぐりだいち)選手(SBLL-1)や今シーズンのワールドチャンピオンの岡本圭司(おかもとけいじ)選手(SBLL-2)をはじめ、世界トップクラスの選手がそろい、次世代を担う若手には有望な女性選手も育っています。進化を続けるパラスノーボードを、ぜひみんなで楽しみましょう。

ターンでバランスをとる選手
ターンでバランスをとる選手

複数で競い合う選手たち
複数で競い合う選手たち

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