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更新日:2022年7月15日

パラスポーツのなんだろな 東京2020パラリンピック競技大会に向かって(24)

水泳

水泳は、第1回パラリンピックであるローマ1960大会から行われています。この時は脊髄損傷のスイマーのみの参加でしたが、現在はさまざまな障害を対象としています。種目は自由形、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎの4泳法と個人メドレー、そしてリレーです。

競技力で公平を期すためのクラス分けは、種目を表すアルファベットと、障害の種類と程度を表す数字で表示されます。アルファベットは、S(自由形、背泳ぎ、バタフライ)、SB(平泳ぎ)、SM(個人メドレー)。数字は、1から10が身体の機能に関する障害(切断、脊髄損傷、脳性まひ等の肢体不自由)、11から13が視覚障害で、どちらも数が大きいほど軽度になります。14は知的障害です。このほかに、パラリンピックでは採用されませんが、ワールドパラ水泳(WPS)にはない分類として、「15:聴覚障害」、「21:その他軽度な障害」があります。各クラスで、50メートル、100メートル、150メートル(※1)、200メートル、400メートル(※2)といった距離別にメダルを競うため、東京2020パラリンピックでのメダル対象種目は140以上に達します。

選手たちの泳ぎには、それぞれに工夫があります。下肢が使えない、左右のバランスがとれない、真っすぐ進みにくい等、一人一人障害は異なります。その中で最高のパフォーマンスを発揮するため、試行錯誤の末に体得した工夫です。圧倒的な練習量に裏付けされた個々のスイムスタイルで「より速く」をめざし、競う迫力は、大きな見どころです。

肘から下のない障害をもつ選手が泳いでいる様子(写真)
自身の障害に合わせた最適な泳ぎ方を選手は見つけます

スタートやターンでも障害に合わせ、さまざまなスタイルが認められています。補助者や補助具を使ったスタート、合図棒で全盲の選手に触れて壁が近いことを知らせるタッピング等は、パラ水泳ならではの光景です。特にタッピングは、タップする人と選手の呼吸が合うかどうかが、速やかなターンの決め手になるので目が離せません。

タッパーが選手に合図を送る様子(写真)
視覚障害の選手はタッパーとの呼吸が重要

これまでのパラリンピックや世界大会の水泳で、日本は多くのメダル獲得の実績があります。東京2020大会でも数々のメダルが期待される水泳を、ぜひみんなで応援しましょう。

※1 150メートルは個人メドレーSM3クラス、SM4クラスのみ
※2 400メートルは自由形S6クラスからS13クラスのみ

検索ボックスの画像(日本身体障がい者水泳連盟)

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