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パラアイスホッケーは、スレッジという専用のソリに乗って行う競技です。スウェーデン発祥で、1994年のリレハンメル大会からパラリンピックの正式競技となりました。対象は下肢に欠損や機能障害等永久的な障害のある選手です。障害の程度による細かいクラス分けやポイント制度はありません。
試合は15分×3ピリオドの合計45分。アイスホッケーと同じ広さの60×30メートルのリンク内でパックを奪い合い、敵ゴールにシュートして得点を競います。「パラスポーツでボディチェック(体当たり)が認められている唯一の競技で、『氷上の格闘技』と呼ばれる激しいぶつかりあいは見どころの一つです」と、一般社団法人 日本パラアイスホッケー協会の担当者は語ります。「脳振とう等は日常茶飯事で、時速100キロメートルにもなる弾丸シュートは、パックが当たれば防具があっても耳等がすぐに切れます」というほどの迫力で、世界的な人気を獲得しています。
選手は両手に1本ずつ、計2本のスティックを持ち、加速、フェイント、左右のスティック間での高速ドリブル、シュートを決めていきます。その姿から「双剣の戦士」という呼び名もあります。
ベンチ入りは1チーム15人。リンクにはゴールキーパーも含め6人が入り、選手は1分か1分半で次々交代します。その間も試合は続行し、選手だけでなく観客もひとときも気を抜けません。かつて、選手一人一人の障害の程度をポイント制にしてチームごとの障害の程度を均一にしよう、と国際パラリンピック委員会から提案が出たとき、「選手交代のたびにポイント計算をしてしまうと競技の魅力が失われる」と、参加国全てが反対したという逸話があります。
日本チームは2010年のバンクーバー大会で銀メダルを獲得するほどの強豪国でしたが、最近は低迷ぎみ。しかし令和3年に15歳になる伊藤樹(いとういつき)選手をはじめ若手の成長が著しく、再起への期待が高まっています。2022年の北京大会の出場権をかけて戦い続ける「双剣のサムライ戦士」たちを、みんなで応援しましょう。
キャプテンの児玉選手
パックを奪い合う選手
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