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パラ陸上競技(以下パラ陸上)のフィールド競技は、跳躍と投てきです。
跳躍種目には、走り幅跳び、走り高跳びがあります。中でも走り幅跳びは、義足のクラスでオリンピック入賞レベルの記録が出され、テレビ等でもしばしば取り上げられます。日本でも山本篤選手(現在のクラスはT63)が北京2008、リオ2016で銀メダルを獲得する等注目の競技ですが、見どころはそれだけではありません。「観客席からひときわ大きな歓声が上がるのは、視覚障害の選手の走り幅跳びです」と一般社団法人 日本パラ陸上競技連盟東京事務局の永尾由美さんは言います。全盲と重度弱視(T11とT12の一部)の選手は、コーラーと呼ばれるアシスタントの合図で、走る方向や踏み切りのタイミングを判断します。選手とコーラーは日々トレーニングを重ね、掛け声とタイミングを合わせていきます。「コーラーの声だけを頼りに跳び、それが大きな跳躍につながる姿は、見る人に衝撃に近い感動を与えます」。区内在住の高田千明選手(T11)も全盲の走り幅跳びの選手で、リオ2016に続き東京2020でも日本代表に内定しています。競技場で新たな感動を届けてくれることでしょう。
投てき種目には、やり投げ、砲丸投げ、円盤投げ、こん棒投げがあります。こん棒投げはパラ陸上独自の種目で、40センチメートル弱の細長いとっくり型の棒を指にひっかける等の方法で投げます。前向きでも後ろ向きでも投げ方のフォームは自由です。「こん棒投げは車いすの選手(F31-F32、F51)で、手にも障害があり、やり等を握れない重度の選手が対象です」と永尾さん。
どんな障害でも参加できるようにというユニバーサルスポーツの精神から生まれたのが、こん棒投げなのです。
高田千明選手(区内在住)
撮影:日本パラ陸上競技連盟
投てき種目の砲丸投げ
撮影:日本パラ陸上競技連盟
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