元気で動ける身体をめざしてー高齢者における筋機能の重要性と筋肉づくりー

2月18日（土曜）4時限：黒川貞生

しばしば老化は脚からやってくると言われます。自らの脚で移動できないならば、国内外を旅行して余暇を楽しみ見聞を広げる等の行動は不可能となります。高齢者に対するレジスタンストレーニング（いわゆる、筋トレ）の効果は、これまであまり期待できないという考え方が主流でした。しかし、最近の研究から、適切な負荷条件でレジスタンストレーニングを行えば、充分な効果が期待できることが明らかになりました。この実習では、元気で自らの力で動ける身体をめざして、特に筋肉づくりの方法を中心に実習を行いました。レジスタンストレーニング前および後には、必ずウォーミングアップおよびクーリングダウンを行うことが安全にトレーニングを遂行するためには大変重要です。また、体調の悪い時、血圧が高い時にはトレーニングを行ってはいけません。週に1回のトレーニングでは筋機能の維持、2回以上で向上が期待できます。また、トレーニング中は水分を、トレーニング直後にはタンパク質を摂取することが、トレーニング効果を高めるためには必要不可欠です。