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麻布十番商店街は、江戸時代から続く商店街です。空襲によって焼け野原となりますが、商店主や住民たちが戻ってきて焼け跡にバラックを建てて住み始め、次第に復興していきました。「この写真が撮られた頃(昭和31(1956)年)が、商店街が一番寂れていた時代かもしれない」と麻布十番商店街振興組合の須永達雄理事長は振り返ります。
「うちは明治19(1886)年に麻布十番で創業した呉服屋です。戦後は、父が古物商の免許を取ったので古い衣服の売り買いで店を支えていました。どこも、店先の見た目を整えるのが精一杯な時代でしたね」と当時を語ります。その頃は、商店街の中、約1キロメートル続く通りをバスが対面通行で走っていたそうです。
「麻布十番商店街の一番の特徴は、昔も今も、皆がまちに愛着と誇りを持っていること。だから、まだまだ自分の店を立て直すので精一杯な時代に、こんな大きな『麻布十番商店街』の看板を出していたんでしょうね。改めて、当時の人たちをすごいと思います」と須永理事長。「商店街は、それぞれの店にもてなしの心意気があって、さまざまな世代のお客さんが行き交うところ。先代たちから続く麻布十番らしさを守りながら、もっともっと発展させたい。将来的には、歩道と車道の境界がなくても人と車が共存できて、高齢者も子どもを連れた家族連れも、誰もが安心して買い物を楽しめる街にしたいですね」と、これからの抱負を語ってくださいました。
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