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更新日:2018年11月30日

写真今昔物語 第29話

港区と国際交流

兼高かおるさんは、昭和34(1959)年から平成2(1990)年までの31年間、テレビ番組「兼高かおる世界の旅」でレポーター、ナレーター、プロデューサー兼ディレクターを務め、世界150カ国以上を訪問されました。「放送開始当時の日本は、まだ海外旅行が自由化されていなくて、観光目的で渡航することはできませんでした。日本の皆さんに現地で見聞きしたことをお伝えすることが私の使命だという思いでやっていました。番組制作の取材班は私を入れて3人でしたから、みんなで何でもしました」と振り返ります。兼高さんの番組は、気軽に海外旅行ができない時代に貴重な海外情報を伝えたことで高い評価を受けました。

兼高さんは、港区国際交流協会の会長を平成4(1992)年の発足時から務め、世界各国の大使や区民と精力的に交流する等、港区の国際交流に尽力されました。港区は、平成28年12月、兼高さんのこれまでの功績をたたえ、港区名誉区民として顕彰しました。「受章は本当にありがたいことです。現在、港区には80以上の大使館があり、多くの外国籍の人が住んでいます。外国人にとって住みやすいまちだからこそお互いが仲良くなれる。これは大変すばらしいことです。」

国際交流を進める上で大切なことは、世界中の多様な文化に触れるとともに、日本について知ることだそうです。「外国と一言でいっても世界にはたくさんの国がありますし、例えば同じジェスチャーでも国によって意味が全く違うこともあります。学校で教わらないような異国の文化や習慣に子どものうちから触れられる機会を増やしたいですね。一方で、海外から来た人に日本を紹介するには、日本のことをよく知っておく必要があります。港区は便利で住みやすくなりましたが、日本の美しい自然や文化、礼節等をこれからも大切にしていってほしいですね」と兼高さん。国際人としての心得を教えてくださいました。

昭和44(1969)年
フランスブルゴーニュにて
(TBSテレビ「兼高かおる世界の旅」より)

平成26(2014)年
国別紹介「モザンビークデー」の兼高さん

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お話しくださった人

名誉区民 兼高 かおるさん
(ジャーナリスト・トラベルライター)

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