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更新日:2018年11月30日

写真今昔物語 第26話

霞坂(かすみざか)

六本木通りにある霞坂は、六本木から西麻布交差点へ向かって下る坂です。明治初期に霞山稲荷(現在の桜田神社)にちなんで霞町という町名が生まれ、明治20年代に霞町を東西に貫通する道が開かれて、霞坂と呼ばれるようになりました。

「中学生の頃は登下校で毎日霞坂を歩いていましたよ。高校も霞町から都電を乗り継いで浜松町まで通学していました」と、西麻布交差点近くで材木店を営む小池良雄・西麻布霞町町会会長は振り返ります。「終戦からバブルの頃まで、毎日忙しくて」材木は家を建てるための必需品で、戦後復興や高度経済成長を支えていたそうです。「しかも、うちの店からは、霞坂を行くにも笄坂(こうがいざか)を行くにも上りでしょ。自転車で材木を運ぶのは大変だったなぁ」と、坂下にあるお店ならではの苦労話を聞かせてくださいました。

霞坂を含む六本木通りは、昭和39(1964)年の東京オリンピックに備えて拡幅され、高速道路も建設されました。「写真が撮られた昭和42年頃は、ちょうど高速道路が開通した時期。工事の進みが早くて、当時では考えられないくらい深夜まで作業していました」その後も街並みは変わり続け、霞坂周辺は外国籍の住民が多い地域になりました。「今は住民同士の触れ合いが随分減りましたね。それでも、うちの町会は高速道路の下でラジオ体操をしていますし、9月のお祭りには毎年200人くらい集まります。地元で商売をやっている人たちも、協力してくれますよ」と、小池会長。地元愛たっぷりの笑顔でお話しくださいました。

昭和42(1967)年

平成28(2016)年

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