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更新日:2018年11月30日

写真今昔物語 第24話

麻布運動場(テニスコート)

写真は、昭和44(1969)年の麻布運動場のテニスコート。当時は土のクレイコートで、ウエアは上下ともに白が主流でした。「クレイコートは、転ぶと汚れるし、雨が降ると次の日も使えませんでした」と港区テニス連盟の岡山暢子さんは振り返ります。「私がテニスを始めたのは、昭和14(1939)年頃、三重県の旧制女学校時代ですね。当時は軟式テニスで、白い膝下丈のひだのあるスカートをはいて試合に出ていました」

「昭和32(1957)年に浜松町のあたりに主人とお店を構え、それからずっと芝地区にいます。硬式テニスに憧れてスクールに通い出したのもその頃です。その後、息子も硬式テニスを始めて、ペアを組むこともありましたが、親子はダメですね。ケンカになっちゃって。でも、連盟の仕事は、昭和59(1984)年から、ずっと息子と二人三脚でやっています」

麻布運動場のテニスコートは、昭和63(1988)年の改築で2面から4面に増え、その後、平成16(2004)年には砂入り人工芝になり、平成18(2006)年にはナイター用の照明が整備されました。「よその区の人から、こんなにいい所で試合ができて港区はいいねと言われます。私は、今はテニスはできないけれど、若い人たちの試合を応援するのが元気の源。でも、港区が負けそうになると、ドキドキして見ていられないんです」と話す岡山さんは、大会に出場する選手たちから「おかあさん」と親しまれ、90歳を超える今も年に30回以上、大会の運営・応援のためにテニスコートに通っています。

昭和44(1969)年

平成28(2016)年

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