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目黒通りは、白金台から目黒区へ抜ける都道です。港区部分の地下には、地下鉄の南北線と三田線が走っています。この目黒通りの白金台駅付近に架かっているのが、写真の日吉坂上歩道橋です。昭和42(1967)年10月に日吉坂上交差点で、白金小学校の児童が通学途中、交通事故に遭いました。それをきっかけに保護者や住民の間で歩道橋の設置を求める運動が起こり、その結果、完成しました。
「私が生まれ育ったのは、現在、白金台駅のある場所です。目黒通りの拡張に伴って引っ越しましたが、この近くにずっと住んでおり、私も子どもも白金小学校の卒業生です。昭和42年に起こったあの事故のことも、歩道橋ができて小学生たちが渡り初めをしたこともよく覚えています。写真の歩道橋の「祝日吉坂上歩道橋開通」という字は児童たちが書いたんですよ」と、白金地区防災協議会の金子夫会長は振り返ります。
「私の手元には、昭和54(1979)年12月にこの歩道橋の上から撮った写真が残っています。当時、周囲は木造2階建ての家が大半だったので、歩道橋の上は眺めがよく、東京タワーもよく見えたんですよ」と金子会長。「事故以来、現在も白金小学校のPTAは登校の見守りを続けていて、私も子どもの在校中は当番で見守りを行いました。今はシルバー人材センターの仕事として、児童を見守る誘導員を6年くらいやっています。小さな子が『さようなら』と言いざま私のお尻をはたいて駆け出していったり、すっかり大きくなった卒業生が『金子さん』と声を掛けてきてくれたりするとうれしいですね」と、にこやかに語ってくださいました。
昭和44(1969)年
平成29(2017)年
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白金地区防災協議会会長
金子 夫さん
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