ここから本文です。

更新日:2018年11月30日

写真今昔物語 第23話

ごみ収集

今も昔も、ごみ処理はまちの大きな課題です。特に東京では、高度経済成長期に爆発的にごみが増加した一方で、清掃工場の建設はなかなか進みませんでした。「この写真の昭和44(1969)年頃は、ごみの分別が徹底されていませんでした。清掃工場での焼却処理が追いつかず、大半が夢の島等の処分場に埋められていたんですよ」と、みなとリサイクル清掃事務所の安間政晴さん。昭和46(1971)年には、都知事から「ごみ戦争」が宣言され、東京都ごみ戦争対策本部がつくられたほどでした。

「当時はポリバケツでのごみ出しが主流でした。ごみ収集車が集積所へ着くと、住民が家から出てきて、あいさつや会話を交わしながら、ごみ収集が終わるのを待っていたものです。収集が終わると、それぞれバケツを持ち帰るんです。その後、共働き世帯が増え、ごみ袋で出す人が多くなると、そういう触れ合いは減りましたね」と世相の変化を振り返ります。

今も変わらないのは、事故とけがの危険。「今はスプレー缶やリチウム電池等が車両火災の原因になりますが、昔は練炭の灰から出火する火災事故がありました」けがも多いそうです。「私も割れたビンをつかんで5針縫いましたが、運良く25年の収集作業で大きなけがはその1度だけでした」と語る安間さんは、定年後も清掃事務所で働いています。時代が変わっても、ごみ処理に携わるのはやはり「人」。安全なごみ出しを心掛けましょう。

昭和44(1969)年

平成28(2016)年

※写真の無断転載は禁じます。

感想や写真をお寄せください

区では、皆さんからの感想や写真をお待ちしております。

区長室広報係
電話:03-3578-2036

よくある質問

「よくある質問コンテンツ」をご活用ください。

よくある質問入り口

お問い合わせ

所属課室:企画経営部区長室広報係

電話番号:03-3578-2036

ファックス番号:03-3578-2034