写真今昔物語　第21話

消防団

皆さんは、地域を支えている消防団の活動をご存じでしょうか。消防団は法律に基づき、それぞれの地域に設置されている消防機関です。消防団は特別職の地方公務員ですが、皆さんそれぞれ職業をお持ちの地域住民でもあります。「毎年、消防操法の技術を競う大会が行われるので、それに備えて練習を重ね、機材を扱う経験を積んだり、先輩から後輩へ知識を伝えたりしています。火災現場では『この機材が使えない、では代わりに何を使うか』ということが起こることも想定されるので、練習で培う経験はとても重要なんですよ」と、芝消防団の堀部忠次団長は言います。

下の消防訓練の写真は、昭和51（1976）年に撮影されたものです。「この頃は、消火器が大きく重くて、台車がついていることもありました。町並みも木造2階建ての家が多くて、今みたいなビルは、ほとんどありませんでした」と堀部団長。「今は機材が改良され、機材を搬送するための車も増えました。家屋の耐火性能も上がったと思います」

40年以上、消防団員を務めてきて「近所で起きた大きな火災に出動したことは何度もありますが、今も鮮明に覚えています」と言う堀部団長。「普段の三田のまちは静かな住宅街で、のんびりとした雰囲気が漂い、本当にいい町ですよ。今後も今のようであってほしいですね」とお話しくださいました。

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