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更新日:2018年11月30日

写真今昔物語 第38話

一ツ木通り

徳川家康による江戸開府以前の赤坂一帯は、原野が広がり、人馬を継ぐ宿場があったことから人継(ひとつぎ)村と呼ばれていました。その名を現在もとどめているのが、赤坂駅と赤坂見附駅の間にある一ツ木通りです。江戸時代には武家屋敷が並び、明治維新後は国会議事堂が近くに建った赤坂は、早くから商業地として発展しました。赤坂一ツ木通り商店街振興組合の藤貫康博理事長は「この組合の前身である一ツ木共商会が結成されたのは明治の中頃。およそ100年にわたり、一ツ木では商店街活動が続いてきました」と言います。

昭和30(1955)年、民放のテレビ局が一ツ木通りで放送を開始し、一帯は政治家・官僚に加え芸能人でにぎわうようになりました。「赤坂は食の街、夜の街。料亭やグランドキャバレー、ナイトクラブと、いろいろありましたね。一方で昼は、精肉店や鮮魚店など生鮮食品・生活必需品を売る店がある、昔からの商店街でした。この写真が撮られた昭和45(1970)年以降、一気にビルが多くなり、街の雰囲気が変わりました」と振り返ります。

「赤坂の商いの形は、生活密着型から、遊びや観光で訪れた人が買い物をしてくださる広域型に変わっていきました。昭和39(1964)年頃には、東京オリンピック開催に伴い大規模なシティーホテルが続々と建ちましたが、今は利便性の高い小規模なビジネスホテルが建設されています。時代の変化を感じますね」と藤貫理事長。「今の変化は特に激しい。物を買うだけならインターネットでもできる時代です。でも、商店街は変化に対応していくべきだと思うし、対応できる、していこうと思います」とお話しくださいました。

昭和45(1970)年

平成29(2017)年

※写真の無断転載を禁じます。

お話しくださった人

赤坂一ツ木通り商店街振興組合理事長
藤貫 康博さん

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