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外堀通り・青山通り等が交差する赤坂見附交差点は、今も昔も交通の要所です。写真が撮影された昭和30(1955)年頃は、数系統の都電が行き交い、頭上を架線が交差していました。「中学時代、四谷方面へ都電で通学していました。ただ、中学生の自分には都電はのんびり過ぎて、気付けば自宅から四谷まで歩くようになっていました」と赤坂見附会前会長の佐藤政義さんは振り返ります。
「私が赤坂にきたのは昭和22(1947)年の4歳から5歳の頃だったので、この辺りには子ども時代の思い出がたくさんあります。弁慶堀でザリガニ釣りをしたり、雪が積もると青山通りでそり遊びをしたり。今じゃ考えられませんね」と懐かしみます。
赤坂のまち並みは、昭和39(1964)年の東京オリンピックを機に変わっていったそうです。「それまでの赤坂は花柳界で、うちも当時は料亭を経営していました。オリンピック後、料亭の数は減り、建物は2階建てからビルへと建て替えられていきました。再び2020年をきっかけに、人の流れやまちの風景が大きく変わっていくと思います」
「赤坂は、昭和の日本の大発展を、その時代のリーダーたちと共に見てきた唯一無二のまち。変わり続ける、古くて新しいまちで、私にとっては大切なふるさとです」と話す佐藤さん。地域コミュニティの醸成にも力を入れています。「新たな住民が増えています。いろいろなまちがある中で赤坂を選び、住んでもらえるのはありがたいことです。赤坂に愛着を持ってもらえたらうれしいですね。特に子どもたちには、私がそうだったように楽しい思い出をたくさん作ってもらいたい。そのためのイベントや仕組みづくり等、まちの皆で話し合って進めていきたいですね」と今後の夢を語ってくださいました。
昭和30(1955)年
平成29(2017)年
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赤坂見附会 前会長
佐藤 政義さん
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