更新日:2018年11月30日
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写真今昔物語 第25話
愛宕山
8月11日は「山の日」。愛宕一丁目にある愛宕山は、自然地形の山として東京23区で1番の高さを誇ります。標高26メートルの山頂にある愛宕神社で権禰宜(ごんねぎ)を務める半田りえ子さんは、「昭和40年代半ばに、父が愛宕神社の宮司になることに伴い、浅草の鳥越から引っ越して来ました。その頃は周辺に平屋の家が並び、山からは富士山が見えました」と振り返ります。写真は昭和51(1976)年頃の愛宕神社の正面参道入り口。一の鳥居をくぐると86段の「出世の石段」があります。2年に1度の例大祭では、みこしが急勾配の石段を上ります。昭和30年頃までの例大祭では、縁日の屋台が新橋まで続いていたそうです。
時が流れ、愛宕山の周辺に高層ビルが建つようになると、愛宕神社では、参詣に来た人が興ざめせずに自然を感じられるよう、工夫を凝らしました。日々の手入れも欠かせないそうです。「春は桜が咲き、それから新緑が芽生え、夏はせみ時雨、秋には紅葉。冬のわずかな間だけ山は休み、節分には梅の花が咲きます。こんな都心でも四季を楽しめるんですよ。手間はかかりますが、私たちがこの山と自然を守っていかないと」
時代の変化とともに、愛宕神社に訪れる人たちもさまざまだとか。「近くに愛宕保育室ができてから、お子さん連れの人たちが来てくれます。海外の人たちも増えているので、英語表記や英会話等、奮闘中です。神社であっても、来てくださる人たちのために変わっていかないといけませんよね」と半田さん。「守ること」と「変わること」の大切さを教えてくださいました。
昭和51(1976)年
平成28(2016)年
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